アニをん評価 ★★★★☆(86)
●原作 つくしあきひと
●アニメーション制作 キネマシトラス
●放送時期 2017年(全13話)
あらすじ
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。
どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、
奇々怪々な生物たちが生息し、
今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。
「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。
そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、
次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていった。
アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、
いつか母のような偉大な探窟家になり、
アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。
そんなある日、リコはアビスを探窟中に、少年の姿をしたロボットを拾い・・・?
未知の大穴を冒険するワクワク感!
はい、もうこれがこの作品の醍醐味です。
探窟家の中でもトップクラスの人間しか深くまで潜ることの出来ない大穴『アビス』。
全7層+底から成るアビスの深部はほとんどが謎に包まれており、詳細不明となっている。
伝説の白笛ライザの娘である「リコ」はアビスの底で待つというライザからの手紙を受け取り、全身サイボーグである謎の少年「レグ」と共に、アビスの底を目指してレグと旅立つ。
という展開なわけですが、これがもうワクワクしかないわけですよ。
何が出てくるか分からない未知の穴へ潜っていく訳ですから、お次はどんな場所なのか、何が出てくるか、ワクワクドキドキが止まりません。
常に危険と隣り合わせのアビス探索
作画からして結構ポップそうな印象を受けますが、内容は結構ダークです。
過酷な環境、潜む危険生物、『アビスの呪い』と称される上昇負荷、命を脅かす危険因子がうようよしており、深部へ潜るにつれてその脅威も大きくなっていきます。
中には目をそらしたくなるような展開もあり、ダークファンタジーというジャンルに収まるのも頷けます。
ただ、そういった危険因子がどこかに潜んでいるからこそ生まれるハラハラ感は本作を楽しめる大きな要素です。
リコ、レグの過去に迫る
この部分に関しては物語のサブテーマのような位置づけになります。
伝説の白笛「ライザ」とは何者なのか?その娘の「リコ」との関係性。
また、全身サイボーグ少年「レグ」はどこから来たのか?正体は何なのか?
これも物語が進むごとに徐々に明らかになっていきます。
アニメはまだ完結していませんが、衝撃の結果が待ち受けているような気がします。ワクワク。
結論 このアニメはおすすめ?
断然おすすめ。作画で敬遠すると損します。
冒頭記載の通り作画とは真逆なダークファンタジーアドベンチャーです。
外観では子供向け作品かな?と見せつつも、中身は年齢制限付きそうな重厚さでバリバリの大人向け。
ただ設定がしっかりしており、特にアビス深部へ潜っていく際の【ワクドキ感】は一級品。
他の作品ではあまり味わえない魅力があります。
OP/ED
OPテーマ リコ、レグ 「Deep in Abyss」
本作品のメインキャラクター2人の声優さんが歌っているテーマソングになります。未知への挑戦的なワクワク感を感じる・・・!!
EDテーマ リコ、レグ、ナナチ 「旅の左手、最果ての右手」
物語終盤で登場する「ナナチ」の声優さんを加えた3人で歌われているテーマソングですね。