アニをん評価 ★★★★★(94)
●原作 BONES
●アニメーション制作 ボンズ
●放送期間 2005-2006年(全50話)
あらすじ
舞台はスカブコーラルという珊瑚上の大地に覆われた惑星。
主人公は反政府グループ、ゲッコーステイトに憧れる少年、レントン。
彼の目の前に美少女エウレカがLFOニルヴァーシュと共に現れる。
それはレントンの世界と自分を知るための旅の始まりだった。
壮大かつ深い、神がかったストーリー展開
この作品は主人公のレントン・サーストンが、ヒロインであるエウレカと出会ったことをきっかけに、反政府ゲリラの「ゲッコーステイト」に入り、成長していくという物語。
作品のメインテーマとしては「ボーイミーツガール」ものとなります。いわば男の子が女の子と出会って恋に落ちるってヤツです。
作品の根幹は非常にシンプルなんですが、なぜこれが神アニメと評価されるのか?
それは「シンプルに面白いから( ゚Д゚)」これは理屈じゃ表せません。体感です。「考えるな、感じろ」です。
とふざけんな的なコメントをしつつ、単細胞な脳をフル回転させて考えてみたのですが、この作品がスゴイ!という部分はやはりストーリーの壮大さにあるかと。
ストーリー進行のサブテーマとして、人種差別やテロリズムなどの非常に重く難しいテーマを扱っています。が、それを非常にうまくまとめ上げているわけです。
結構な数のサブテーマに派生しているにも関わらず、全部巻き込んでまとめてしまうのだから、当然そのストーリーは超絶壮大になります。
だがしかし、やはり大本命のメインテーマはボーイミーツガール。
50話というかなりの長編の中で、最後まで地盤が揺るがなかったのが神アニメとして評価される決定的なポイントだったと思います。
主人公への感情移入の仕方が尋常ではない
前項通り、50話という大長編アニメです。一般的な2クール作品を2つ繋げても、同じかそれより長いかというレベルです。
その大長編の中、主要キャラを見続ける訳です。そんなの感情移入してしまうに決まってるじゃない!!!
物語後半からは緊迫感溢れる展開が多くなります。各キャラクターのドラマティックな場面も多く訪れます。今まで積み重ねた時間と感情があるわけで、、、涙腺崩壊する方なんかも結構いらっしゃるのではないでしょうか。
曲挿入のタイミングがレベチで最高
正直なところ、個人的に今まで観た作品の中で、曲を挿入するタイミングが一番上手いと思ったのがこの作品です。アニメーション演出も去ることながら、とにかくタイミングがドンピシャすぎます。
気持ちの盛り上がり方が半端なく、鳥肌がとまらない場面も多々ありました。
(ただ、何が素晴らしいかを具体的にどう説明していいか分からないあたりが草・・・( ^)o(^ ))
短所は長編であるところ
短所を挙げて?と言われるとやはり「長いこと」。これに尽きると思います。
50話ですからね、、、中には多少マンネリ化しそうなときもあります。
ただ、多くのサブテーマを回収しながら、主人公その他主要キャラたちの成長まで描いている訳です。この作品の長所的な部分はやはりこの「長さ」から出ていると言っても過言ではないかと思います。
「短所であるが、長所でもある」という謎に格好つけた迷言をアニをんは発してみます。
結論 このアニメはおすすめ?
個人的に激推し作品。時間があれば是非観てほしい。
ただの恋愛作品と思って観ると、テーマが壮大すぎて大やけどします。(いい意味で)
ロボットアクション、人種差別に戦争と、扱っているテーマが多彩です。
そして長いだけに主人公への思い入れはそこらの作品とは別格。まるで我が子を見守っているかのよう。終盤のたくましさなんかを目の当たりにしたときの、心にジーーーンとくる感じ。
あれ何なんでしょうね。
OP/ED
エウレカは数多くのテーマソングが起用されていますが、神曲が非常に多いです。
(公式の動画があるものだけリンク貼っています)
OPテーマ1 FLOW 「DAYS」
リアタイで観てた世代の方たちは懐かしいですよね~。
OPテーマ2 HOME MADE家族 「少年ハート」
OPテーマ3 Bivattchee 「太陽の真ん中へ」
OPテーマ4 ニルギリス 「sakura」
EDテーマ1 高田梢枝 「秘密基地」
EDテーマ2 伊沢麻未 「Fly Away」
EDテーマ3 Halcali 「Tip Taps Tip」
EDテーマ4 COOLON 「Canvas」
ちなみにエウレカの主題歌はベストとしてCD化されています。