アニをん評価 ★★★★☆（84）
●監督 鏑木ひろ
●アニメーション制作 朱夏
●放送期間 2016年（全12話+OVA）
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あらすじ
禁酒法時代―。法は力を持たず、街はマフィアに支配されていた。
舞台は密造酒の闇取引でにぎわいを見せる街・ローレス。
その街に時を経て降り立つ、アヴィリオ。
彼は、かつてこの地でマフィアの抗争により、家族を殺された男。
ある日アヴィリオのもとに謎の人物から一通の手紙が届く。その手紙をきっかけに彼は復讐の火を灯し、ローレスへ舞い戻る。そして仇であるヴァネッティファミリーに侵入し、復讐を果たすためドン・ヴァネッティの息子ネロに近づく。
殺しが殺しを呼び、復讐は新たな復讐へと連鎖する。
哀しき運命に導かれた男たちの91日間の物語の結末とは…？
『復讐』がテーマの作品とは思えない骨太ストーリー
幼いころ、マフィアに家族を殺された主人公が、成長して復讐のために戻ってくるというお話。
これだけでイメージすると、おおよそ薄っぺらい内容が頭に浮かびがちなのですが、この作品はそんなペラペラなものとは一味も二味も異なります。
ジャンルとしてはハードボイルドアクションですが、敵や身内同士の騙し合いの要素も多め。その比率がちょうどよく、飽きさせません。
ストーリー展開もかなり重厚です。
舞台は禁酒法が適用されている1920年代のアメリカ
アニをんはそんな時代に生きてはいませんが、実に時代に忠実に作られているような印象を受けました。キャラクターの素振りやセリフ一つとっても、まさに洋画チックな『それ』です。
それぞれのマフィアグループの中でストーリー展開されるため、戦闘シーンも中々に激しめ。ただそれが当時の本場を思わせるような演出なので、違和感はなく楽しめました。
登場人物の心情の描写が素晴らしい
このあたりはそれぞれの声優さんの熱演というのでしょうか。本当にすごいです。
作品の性質上、重い雰囲気の中で緊迫したシーンや、感情を爆発させるシーンというのがいくつもあるのですが、声のボリューム、気持ちの入れ方や抑揚のつけ方がかなりうまく、観ているこちらも簡単に引き込まれていきます。
| キャラクター名 | キャスト |
| アヴィリオ | 近藤 隆 |
| ネロ | 江口 拓也 |
| ヴァンノ | 小野 大輔 |
| コルテオ | 斉藤 壮馬 |
| ファンゴ | 津田 健次郎 |
| フラテ | 西山 宏太朗 |
| ロナルド | 中村 悠一 |
| バルベロ | 櫻井 孝宏 |
| ヴィンセント | 山路 和弘 |
登場人物の名前が覚えにくい
「アニをんの記憶力が草」と言われればそれまでですが。
マフィア系の作品なだけに多くの登場人物が出てきますが、ポンポン新顔が登場するので正直すぐに覚えられません。
話の中で色んな人の名前が飛び交っても、「誰だよ(´・ω・`)」となってました。
主要メンバー以外には感情移入しにくい
前項にも書いていたのですが、この作品は主に主要メンバーに大きくスポットを当てています。
ゆえに脇役的ポジションのキャラクターなどのドラマが表現されることがなく、あまり感情移入できません。まあ放送期間が短いので、この辺りは仕方のない部分なのかなとは思ってしまいますが･･･。
結論 このアニメはおすすめ？
クライマックスに関しては傑作。ただ戦闘シーン激しいので苦手な方は注意。
作風からして復讐・マフィアものなので、戦闘シーン激しいのは不可避な部分のような気はしますが、結構過激です。ただグロ要素はさほど大きくはないのでそこは特に気にしなくてもいいのではないかと。（アニをん的感覚ですが）
序盤はいわば後半のための土台作り的な展開なので、のめり込むような要素は少ないかもしれませんが、後半は一気に加速しますので、観る価値アリです。
OP/ED
OPテーマ TK from 凛として時雨 「Signal」
はいきたTKさん！好きなんですよこの方の曲！もうダークな作風に合うのなんのって･･･。歌詞としても作品の情景が浮かぶような内容になってます。必見！！
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EDテーマ ELISA 「Rain or Shine」
こちらは作品の年代、舞台設定を思わせるようなしっとりとしたテーマ。どことなく哀愁がただよってくるのもとても好き。
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作品のオリジナルサントラもあります！
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